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2019 年 1 月から 2020 年 12 月 31 日に、膀胱癌の診断で、産業医科大学病院泌尿器科にて尿路変向をともなう膀胱全摘除術を受けた患者さんおよび関係者各位
1.観察研究について産業医科大学病院では、最適な治療を患者さんに提供するために、病気の特性を研究し、診断法、治療法の改善に努めています。患者さんの生活習慣や検査結果、疾病への治療の効果などの情報を集め、これを詳しく調べて医療の改善につながる新たな知見を発見する研究を「観察研究」といいます。その一つとして、産業医科大学病院 泌尿器科では、現在尿路変向を伴う膀胱全摘除術をうけた患者さんを対象として、尿路変向術式の選択やその合併症に関する「観察研究」を行っています。今回の研究の実施にあたっては、九州大学医系地区部局観察研究倫理審査委員会の審査を経て、研究機関の長より許可を受けています。この研究が許可されている期間は、2025 年 3 月 31 日までです。2.研究の目的や意義について筋層まで進行した膀胱癌などでは膀胱を摘出する膀胱全摘除術が標準的治療とされています。膀胱を摘出した場合は、新たな尿の排出路をつくる必要があり、これを尿路変向術と呼びます。これまでに、尿管を皮膚に直接つなぐ尿管皮膚瘻造設術や、腸管を一部遊離して尿管をこの遊離した腸管につなぎ排出路を作成する方法など様々な方法が開発されてきました。尿路変向術式の選択については、患者の健康度、腎機能、原疾患の状態、治療法などに応じて適切な術式が選択されているのが現状ですが、尿路変向術式の長期成績報告や腹腔鏡手術・ロボット支援手術などの低侵襲手術の導入などにより、その術式選択は大きく変遷を遂げています。そこで今回、九州泌尿器科連合地方会第 24 回共同研究として九州沖縄地区における尿路変向の実態調査を計画しました。本研究では尿路変向法選択の実態、それぞれに関連する合併症、及び術後 1 年までの腎機能の変化などを調査し、尿路変向に関する現状を把握することを目的としました。本研究を行い現在の尿路変向術式選択の実態を調査し把握することは、実際の尿路変向法の選択に際して有用な情報になると考えています。3.研究の対象者について産業医科大学病院 泌尿器科において 2019 年 1 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までに尿路変向を伴う膀胱全摘除術を受けられた 18 歳以上の方を対象にします。また、他の研究機関においても同期間に尿路変向を伴う膀胱全摘除術を受けられた方を対象とし、研究全体で 600 名を対象としています。研究の対象者となることを希望されない方又は研究対象者のご家族等の代理人の方は、事務局までご連絡ください。4.研究の方法についてこの研究を行う際は、カルテより以下の情報を取得します。取得した情報を分析し、九州沖縄地区における尿路変向術式選択の実態、合併症、術前後の腎機能推移に与える影響を明らかにします。〔取得する情報〕 ①年齢、性別、身長、体重②疾患に関する情報(原疾患、治療目的、術前後の治療の有無、臨床病期、水腎症の有無)③病理学的所見の結果(深達度、悪性度、免疫組織学的所見)④手術・周術期の情報(術式、尿路変向法、手術時間、出血、合併症)⑤術前後の採血データ(CBC, Alb, CRP, Cr, eGFR)(術前、術後 3 ヵ月、術後 6 ヶ月、術後 1 年)取得した情報は研究対象者が特定できないよう研究用の番号を付して保管します。取得した情報は九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野に送付します。各研究機関から送られてきた情報を収集し、九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野にて詳しい解析を行う予定です。5.個人情報の取扱いについて研究対象者の血液や病理組織、測定結果、カルテの情報をこの研究に使用する際には、研究対象者のお名前の代わりに研究用の番号を付けて取り扱います。研究対象者と研究用の番号を結びつける対応表のファイルにはパスワードを設定し、当大学泌尿器科学教室で厳重に管理します。このパソコンが設置されている部屋は、同分野の職員によって入室が管理されており、第三者が立ち入ることはできません。また、この研究の成果を発表したり、それを元に特許等の申請をしたりする場合にも、研究対象者が特定できる情報を使用することはありません。この研究によって取得した情報は、産業医科大学・泌尿器科・助教・木室里依子の責任の下、厳重な管理を行います。ご本人等からの求めに応じて、保有する個人情報を開示します。情報の開示を希望される方は、ご連絡ください。6.試料や情報の保管等について〔情報について〕この研究において得られた研究対象者のカルテの情報等は原則としてこの研究のために使用し、研究終了後は、九州大学大学院医学研究院 泌尿器科学分野において同分野教授・江藤 正俊の責任の下、10年間保存した後、研究用の番号等を消去し、廃棄します。また、この研究で得られた研究対象者の情報は、将来計画・実施される別の医学研究にとっても大変貴重なものとなる可能性があります。そこで、前述の期間を超えて保管し、将来新たに計画・実施される医学研究にも使用させていただきたいと考えています。その研究を行う場合には、改めてその研究計画を倫理審査委員会において審査し、承認された後に行います。7.利益相反について九州大学では、よりよい医療を社会に提供するために積極的に臨床研究を推進しています。そのための資金は公的資金以外に、企業や財団からの寄付や契約でまかなわれることもあります。医学研究の発展のために企業等との連携は必要不可欠なものとなっており、国や大学も健全な産学連携を推奨しています。一方で、産学連携を進めた場合、患者さんの利益と研究者や企業等の利益が相反(利益相反)しているのではないかという疑問が生じる事があります。そのような問題に対して九州大学では「九州大学利益相反マネジメント要項」及び「医系地区部局における臨床研究に係る利益相反マネジメント要項」を定めています。本研究はこれらの要項に基づいて実施されます。本研究に関する必要な経費は講座寄附金により賄われるため、研究遂行にあたって特別な利益相反状態にはありません。 利益相反についてもっと詳しくお知りになりたい方は、下記の窓口へお問い合わせください。利益相反マネジメント委員会(窓口:九州大学病院 ARO 次世代医療センター 電話:092-642-5082) 8.研究に関する情報の開示についてこの研究に参加してくださった方々の個人情報の保護や、この研究の独創性の確保に支障がない範囲で、この研究の研究計画書や研究の方法に関する資料をご覧いただくことができます。資料の閲覧を希望される方は、ご連絡ください。 9.研究の実施体制についてこの研究は以下の体制で実施します。研究実施場所 九州大学大学院医学研究院 泌尿器科学分野九州大学病院 泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 研究責任者 九州大学大学院医学研究院 泌尿器科学分野 教授 江藤 正俊研究分担者 九州大学大学院医学研究院 泌尿器科学分野 准教授 猪口淳一 九州大学病院 泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科 助教 木下史生九州大学大学院医学研究院形態機能病理学 教授 小田義直 共同研究機関等 機関名 / 研究責任者の職・氏名 役割1. 佐賀大学医学部泌尿器科/講師・柿木 寛明2. 大分大学医学部腎泌尿器外科学/教授・秦 聡孝3. 熊本大学泌尿器科/教授・神波 大己4. 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器科学/助教・光成 健輔5. 琉球大学腎泌尿器外科/教授・斎藤 誠一6. 産業医科大学泌尿器科/助教・木室 里依子7. 鹿児島大学病院泌尿器科/教授・榎田 英樹8. 久留米大学医学部泌尿器科/講師・西原 聖顕9. 宮崎大学発達泌尿生殖医学講座泌尿器科学/教授・賀本 敏行10. 福岡大学医学部腎泌尿器外科学講座/助教・岡部 雄11. 宗像水光会総合病院泌尿器科/部長・寺戸 三千和12. 国家公務員共済組合連合会新小倉病院 泌尿器科/副院長・濵砂 良一13. 済生会八幡総合病院泌尿器科/主任部長・高野 徳昭14. 大分県立病院泌尿器科/部長・友田 稔久15. 九州中央病院泌尿器科/医長・宋 裕賢16. 宮﨑県立宮崎病院泌尿器科/主任部長・黒岩 顕太郎17. 福岡赤十字病院泌尿器科/部長・清島 圭二郎18. 医療法人原三信病院泌尿器科/主任部長・横溝 晃 19. 九州労災病院泌尿器科/副部長・梅津 大輔20. 国立病院機構九州医療センター泌尿器科/科長・坂本 直孝21. 佐賀県医療センター好生館泌尿器科/部長・諸隈 太22. 国立病院機構九州がんセンター泌尿器科/部長・中村 元信23. JCHO 九州病院泌尿器科/診療部長・原野 正彦24. 修腎会藤﨑病院/院長・中村 晃二25. 熊本中央病院泌尿器科/部長・原 一正26. 佐世保市総合医療センター泌尿器科/部長・今里 祐之27. 大分赤十字病院泌尿器科/副部長・藤浪 弘行28. 聖マリア病院泌尿器科/診療部長・江口 善朗29. 高邦会高木病院泌尿器科/部長・江島 和久30. いまきいれ総合病院泌尿器科/部長・立和田 得志31. 県立大島病院泌尿器科/部長・上村 康介32. 済生会川内病院泌尿器科・小児泌尿器科/主任部長・井手迫 俊彦33. 鹿児島市立病院泌尿器科/部長・五反田 丈徳34. 出水郡医師会広域医療センター泌尿器科/部長・鶴田 雅史35. 独立行政法人国立病院機構都城医療センター泌尿器科/医長・山崎 丈嗣36. 日本赤十字社長崎原爆病院泌尿器科/部長・鶴﨑 俊文37. 国立病院機構大分医療センター泌尿器科/部長・住野 泰弘38. おがわクリニック/理事長・竹原 俊幸39. 宮崎県立延岡病院泌尿器科/主任部長・山下 康洋40. 宮崎県立日南病院泌尿器科/医長・鬼塚 千衣41. 社会医療法人同心会古賀総合病院泌尿器科/部長・上別府 豊治42. 潤和会記念病院泌尿器科/部長・月野 浩昌43. 藤元総合病院泌尿器科/部長・長野 正史44. 浜の町病院泌尿器科/部長・小林 武 10.相談窓口についてこの研究に関してご質問や相談等ある場合は、下記担当者までご連絡ください。事務局(相談窓口)担当者:泌尿器科・助教・木室里依子連絡先:〔TEL〕093-691-7446〔FAX〕093-603-8724
2025.01.22 臨床研修に関するお知らせ
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2019 年 4 月より行っております「日本人の進行性前立腺癌における DNA 修復遺伝子異常の頻度に関する研究」に参加され、DNA を提供いただきました患者さんへのお知らせ
当院では、以下の臨床研究を実施しております。この研究は、通常の診療で得られた情報の記録に基づき実施する研究です。このような研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(西暦 2014 年 12 月 22 日制定 西暦 2017 年 2 月 28 日一部改正)」により、対象となる患者さんのお一人おひとりから直接同意を得るのではなく、研究内容の情報を公開するとともに、参加拒否の機会を保障することとされています。この研究に関するお問い合わせ、また、ご自身の診療情報が利用されることを了解されない場合は、以下の問い合わせ先にご連絡ください。利用の拒否を申し出られても何ら不利益を被ることはありません。1. 研究課題名進行性前立腺癌に対する薬物療法における遺伝子多型に関する研究2.研究期間2021 年 6 月 30 日 ~ 2023 年 3 月 31 日3.研究機関 産業医科大学医学部泌尿器科学教室4.実施責任者 産業医科大学医学部泌尿器科学 教授 藤本直浩5.研究の目的と意義この研究は九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野 教授 江藤正俊を研究代表者とする多機関共同研究です。本学は試料提供のみを行います。(送付先 理化学研究所生命医科学研究センター)[目的]進行性前立腺癌に対しては、ホルモン療法に加え、新規ホルモン剤であるエンザルタミドやアビラテロン、タキサン系抗癌剤などによる治療が行われていますが、適切な治療を選択するための良い指標はありません。これまで、治療薬の効き目と関連するいろいろな遺伝子多型(約 0.1%の頻度でみられる個人間の遺伝子配列の違い)が知られていますが、治療を選択する際の指標とはなっていません。そこで、これらの遺伝子多型と各種治療薬の効き目の関係について詳しく調べ、治療薬の効き目を予測する遺伝子多型を同定することを目指して研究を行います。[意義]これにより、各個人に適切な治療選択が可能となり、治療成績の向上、有害事象の軽減、医療費削減につながると期待されます。6.研究の方法泌尿器科では、2019 年 4 月より行っております「日本人の進行性前立腺癌における DNA 修復遺伝子異常の頻度に関する研究」に参加され、提供していただいた血液から抽出した DNA を保存しております。その DNA の一部を理化学研究所生命科学センターへ送付し、遺伝子の解析を行います。診療情報は京都大学大学院医学研究科泌尿器科学教室へ送付済みの以下の情報だけを利用します。〔取得済みの情報〕・患者背景(年齢、組織型、グリソンスコア、転移巣の有無(所属リンパ節、骨、臓器)、個数、ECOG-PS、血清 PSA 値(ng/ml)、Hb、ALP、LDH、Alb・現在使用している治療薬・家族歴・治療歴CRPC:ビカルミド、フルタミド、エンザルタミド、アビラテロン、ドセタキセル、カバジタキセルなど・治療中の血清 PSA 値(ng/ml)および転移巣(CT 上のサイズ、骨シンチ上 BONE NAVI スコア)の推移・最終転帰、転帰日遺伝子の解析結果と診療情報の関係性を詳しく分析し、治療薬の効き目と関係がある遺伝子多型を明らかにする予定です。なお、DNA は検体番号を付けて誰のものかわからない状態で研究に用いられます。他機関への試料・情報の送付を希望されない場合は、送付を停止いたしますので、ご連絡ください。《遺伝子解析について》理化学研究所生命医科学センター内で、これまでの研究で前立腺癌の薬物療法との関連が示唆される遺伝子多型のマルチプレックス SNP 解析という方法で遺伝子を調べます。同センターには匿名化された検体のみを送付し、診療情報を含む個人情報は一切開示することはありません。遺伝子解析結果は同センターおよび京都大学泌尿器科で保管しますが、遺伝子解析データと患者情報の対応表は産業医科大学泌尿器科でのみ厳重に保管されます。遺伝子に特徴的な所見が得られる可能性がありますが、健康状態等を評価するための情報としての精度や確実性が十分でなく、開示することによりご自身や血縁者に精神的負担を与え、誤解を招くおそれがあるため遺伝情報の開示は行いません。7.個人情報の取り扱い診療情報は京都大学大学院医学研究科泌尿器科学教室で研究終了後 10 年間厳重に保管された後に匿名化を確認して廃棄されます。余剰検体は研究終了後理化学研究所生命医科学センターにて 5 年間保管した後に廃棄しますが、その場合は、匿名のまま、密封容器に廃棄あるいは焼却処分します。この研究に該当する方で、ご自身の生体試料等の使用を希望されない方は、下記担当医師へお申し出下さい。その場合、生体試料は廃棄いたします。また、これにより不利益を受けることは全くありません。8.問い合わせ先産業医科大学医学部泌尿器科 教授 藤本直浩〒807-8555北九州市八幡西区医生ヶ丘 1-1電話 093-691-7446 ファックス 093-603-87249.その他この研究に関わる費用の負担はありません。また研究参加の謝礼もありません。この研究の成果に基づいて、特許権などの知的財産権が生ずる可能性がありますが、その権利は主任研究者および研究協力者に帰属し、あなたには帰属しません。この研究の利害関係については、産業医科大学利益相反委員会の承認を得ており、公正性を保ちます。
2025.01.22 臨床研修に関するお知らせ
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2003 年 3 月から 2020 年 10 月の間に、尿路上皮癌の診断で、産業医科大学病院泌尿器科にて膀胱全摘出、経尿道的膀胱腫瘍切除および腎尿管全摘出の手術を受けた患者さんおよび関係者各位
~膀胱および腎盂・尿管の尿路上皮癌における研究において、採取させていただいた生体試料(病理組織標本)および診療録を使用する事のお願い~当院では、以下の臨床研究を実施しております。この研究は、通常の診療で得られた過去の情報の記録に基づき実施する研究です。このような研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(西暦 2014 年 12 月 22 日制定 西暦 2017 年 2 月 28 日一部改正)」により、対象となる患者さんのお一人おひとりから直接同意を得るのではなく、研究内容の情報を公開するとともに、参加拒否の機会を保障することとされています。この研究に関するお問い合わせ、また、ご自身の生体試料および診療情報が利用されることを了解されない場合は、以下の問い合わせ先にご連絡ください。利用の拒否を申し出られても何ら不利益を被ることはありません。1.研究課題名尿路上皮癌における扁平上皮への分化の特徴および臨床的意義を探索する2.研究期間2016 年 8 月 1 日~2022 年 7 月 31 日3.研究機関産業医科大学泌尿器科学教室、第 2 病理学教室4.実施責任者産業医科大学医学部泌尿器科学 教授 藤本 直浩5.研究の目的扁平上皮への分化を伴う膀胱尿路上皮癌は尿路上皮癌特殊型の中では最も頻度が高く、尿路上皮腫瘍の概ね10-20%と報告されています。治療法は通常型の膀胱尿路上皮癌と同様に行われていますが、化学療法及び手術治療の成績は不明瞭です。そして、扁平上皮への分化の機序も不明です。そこで、本研究では扁平上皮への分化を伴う膀胱尿路上皮癌と純粋型膀胱尿路上皮癌、純粋型膀胱扁平上皮癌のそれぞれの組織型における手術療法の成績、化学療法に対する反応性、炎症性のマーカー、免疫染色の発現の有無と強度、予後を調べることで、扁平上皮への分化を伴う尿路上皮癌の発生機序、臨床的特性を明らかにして、より良い治療法の確立を目的としています。また、膀胱癌における早期癌(筋層非浸潤癌)の状態と進行癌(筋層浸潤癌)の状態での上記検討項目の比較を行います。さらに、膀胱癌と同一組織形態を呈する腎盂・尿管癌の治療成績の評価も行います。6.研究の方法・ 当科で膀胱全摘出、経尿道的膀胱腫瘍切除、腎尿管全摘出を行った尿路上皮癌症例を電子カルテの記録から集計します。年齢、男女比、悪性度、病期、臨床検査所見、画像所見、治療法、予後を調べます。・ それぞれの組織型の病理組織学的特徴を顕微鏡で調べます。病理組織標本をこれまでの研究であまり調べられていない各種免疫染色(炎症に関するもの、ホルモン合成に関するもの、ヒアルロン酸代謝に関するもの)を行い、組織型において違いがないか調べます。・ 手術の前後に化学療法を施行した患者さんのそれぞれの組織型ごとの効果を比較し、化学療法の意義を明らかにしたいと考えています。・ 治療中の採血の炎症の値を調べ、それぞれの組織型で比較するとともに、予後との関連について検討します。7.研究への参加の任意性とその同意の撤回本研究に該当する患者さんで、ご自身の病理組織標本等の使用を希望されない方は、下記担当医師へお申し出下さい。その場合、本研究からは除外させていただきます。また、不利益を受けることは全くありません。8.個人情報の取り扱いプライバシー確保のために個人情報はいかなる形でも本研究の研究者以外の外部の者に触れられないよう当大学泌尿器科学教室の鍵のかかる金庫に保管し、研究者の道義的責任に基づき厳重に管理します。また、個人名及び個人情報の公表はいかなる形でも行いません。本研究に使用する診療情報および生体試料(膀胱および腎盂尿管病理組織標本)は、対象者が特定できないように研究実施責任者の厳重な管理の下、匿名化され、診療情報は当大学泌尿器科学教室、生体試料は当大学第 2 病理学教室において厳重に管理します。研究終了後、生体試料および個人情報は研究実施責任者および研究担当病理医師の監督のもとに、5 年間保管した後に適切に廃棄します。研究途中で、利用の拒否の申し出を頂いた場合は、その時点までに得られた研究結果や生体試料は適切に廃棄します。9.問い合わせ先産業医科大学医学部泌尿器科学〒807-8555北九州市八幡西区医生ヶ丘 1-1電話 093-691-7446 ファックス 093-603-8724研究実施担当者:湊 晶規9.その他すでに治療が終了している患者さんを対象としており、経済的負担や謝礼はありません。また、本研究の参加による直接的な利益はありません。本研究は一切の利益相反はなく、産業医科大学利益相反委員会の承認を得ており、公正性を保ちます。
2025.01.22 臨床研修に関するお知らせ
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2004 年 3 月から 2023 年 2 月までに、産業医科大学病院泌尿器科において泌尿器科領域の感染症(部位別の泌尿器科領域感染症、周術期感染症、化学療法に伴う発熱性好中球減少症など)の診療が行われた患者さんおよび関係者各位
~泌尿器科領域における感染症治療および感染症予防の検討を行う研究において、診療録を使用する事のお願い~当院では、以下の臨床研究を実施しております。この研究は、通常の診療で得られた情報の記録に基づき実施する研究です。このような研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(2014 年 12 月 22 日制定、2017 年 2 月 28 日一部改正)」により、対象となる患者さんのお一人おひとりから直接同意を得るのではなく、研究内容の情報を公開するとともに、参加拒否の機会を保障することとされています。この研究に関するお問い合わせ、また、ご自身の診療情報が利用されることを了解されない場合は、以下の問い合わせ先にご連絡ください。利用の拒否を申し出られても何ら不利益を被ることはありません。1. 研究課題名泌尿器科領域における感染症治療および感染症予防の検討2. 研究期間2016 年 11 月~2025 年 10 月3. 研究機関産業医科大学医学部泌尿器科学4. 実施責任者産業医科大学医学部泌尿器科学 教授 藤本 直浩5. 研究の目的泌尿器科領域の感染症は、感染部位により尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎)、性器感染症(前立腺炎、精巣上体炎、尿道炎)、その他の感染症(後腹膜膿瘍、腸腰筋膿瘍、会陰部における壊死性筋膜炎であるフルニエ壊疽など)に主に分類されます。それぞれ軽症例、重症例、再発を繰り返す症例など様々であり、それぞれの病態に応じて治療法も異なります。また周術期にも感染症が生じることがあります。泌尿器科領域の手術・処置としては、主に開腹手術、腹腔鏡(後腹膜鏡)手術、経尿道的手術、経皮的手術、膀胱尿道鏡検査、前立H28-126腺生検、前立腺小線源療法などがあります。周術期感染症には、手術や処置により侵襲が加えられた部位に発生する手術部位感染症や、手術部位とは直接関連のない部位に発生する遠隔感染などがあります。遠隔感染には、術後肺炎、血管内カテーテル関連感染症、尿路カテーテル関連感染症、ドレーン関連感染症、敗血症などが含まれます。日本泌尿器科学会より泌尿器科領域における周術期感染症予防ガイドライン 2015 が刊行され、抗菌薬投与を中心とした感染症予防が推奨されていますが、投与期間や投与量、投与時期などについて、まだ明らかになっていない事項も認められます。さらに、悪性腫瘍に対する抗癌化学療法を行う際にも、発熱性好中球減少症が生じることがあり、治療が遅れると重症化する症例もあります。このように、泌尿器科領域における感染症には様々なものがありますが、患者背景によってもその対処法が異なり、また近年問題となっている薬剤耐性菌もその病態を複雑にしており、感染症治療を行う上で検討すべき課題は多くあります。今回の研究は、泌尿器科領域における感染症治療および感染症予防の検討を行う事を目的としています。今回の研究により、新たなエビデンスが得られ、今後の感染症治療戦略や、重症化する症例、再発する症例などの原因解明に役立つことができると考えています。6. 研究の方法2004 年 3 月から 2023 年 2 月までに、産業医科大学病院泌尿器科において泌尿器科領域の感染症(部位別の泌尿器科領域感染症、周術期感染症、化学療法に伴う発熱性好中球減少症等)の診療が行われた患者さん(およびその対照患者さん)の診療記録(カルテ)を基に集計します。年齢、性別、感染症の内容、発症率、細菌学的検査所見を含む各種検査所見、治療法、効果、副作用、治療後の経過等を調べます。研究のために、新たな診察や検査、治療などを受けて頂く事はありません。7. 個人情報の取り扱い個人情報は、カルテや試料の整理薄から、住所、氏名、生年月日を削り、代わりに新しく符号をつけ、研究実施責任者が厳重に管理し、個人情報の漏洩を防止します。この研究で得られたデータは、研究終了後 5 年間(もしくは当該研究の結果の最終の公表について報告された日から 3 年間)保存された後、全て廃棄します。その際には研究実施責任者の管理の下、匿名化を確認し個人情報が外部に漏れないように対処します。また同意を撤回された場合にも、その時点までに得られたデータを、同様の措置にて廃棄します。8. 問い合わせ先産業医科大学医学部泌尿器科 教授 藤本 直浩北九州市八幡西区医生ヶ丘 1-1 電話:093-691-7446H28-1269. その他研究への参加に対する直接的な利益はありません。また、費用の負担や謝礼もありません。本研究は、本学泌尿器科学講座研究費により実施されます。本研究は一切の利益相反はなく、産業医科大学利益相反委員会の承認を得ており、公正性を保ちます。
2025.01.22 臨床研修に関するお知らせ
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2017 年 1 月から 2020 年 12 月までに、産業医科大学病院泌尿器科において、急性前立腺炎、急性精巣上体炎と診断された患者さんへのお知らせ
当院では、以下の臨床研究を実施しております。この研究は、通常の診療で得られた過去の情報の記録に基づき実施する研究です。このような研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(平成 26 年 12 月 22 日制定 平成 29 年 2 月 28 日一部改正)」により、対象となる患者さんのお一人おひとりから直接同意を得るのではなく、研究内容の情報を公開するとともに、参加拒否の機会を保障することとされています。この研究に関するお問い合わせ、また、ご自身の診療情報が利用されることを了解されない場合は、以下の問い合わせ先にご連絡ください。利用の拒否を申し出られても何ら不利益を被ることはありません。1.研究課題名急性細菌性前立腺炎および急性精巣上体炎の治療状況調査と分離菌の薬剤感受性調査:後ろ向き多施設共同研究2.研究期間2018 年 3 月 1 日~2024 年 2 月 29 日3.研究機関産業医科大学医学部泌尿器科学4.実施責任者産業医科大学医学部泌尿器科学 助教 松本 正広5.研究の目的泌尿器科領域の感染症の中でも特に男性の性器感染症として、急性細菌性前立腺炎と急性精巣上体炎があります。それぞれ軽症例、重症例、再発を繰り返す症例など様々であり、それぞれの病態に応じて治療法も異なります。急性細菌性前立腺炎および急性精巣上体炎に関しては、本邦ではまとまった報告がなされていません。また近年、薬剤耐性菌の出現により、適切な抗菌薬・治療法の選択がより重要となってきています。今回、急性細菌性前立腺炎および急性精巣上体炎に対して、日本の各施設で行われているさまざまな治療内容と、分離菌の薬剤感受性を、後ろ向き多施設共同研究によって明らかにし、耐性菌の分離・分布状況の把握と、さらなる抗菌薬の適正使用を進めること、そして重症化する症例、再発する症例などの原因を解明し、感染症治療戦略に役立てることを目的としています。6.研究の方法2017 年 1 月から 2020 年 12 月までに産業医科大学病院泌尿器科において、急性細菌性前立腺炎または急性精巣上体炎と診断され治療が行われた患者さんの診療記録(カルテ)を基に集計します。年齢、既往歴、現病歴、細菌学的検査所見を含む各種検査所見、治療法とその効果、治療後の経過等を調べます。研究のために、新たな診察や検査、治療などを受けて頂く事はありません。また、本研究は、産業医科大学泌尿器科が主管となって行う多施設共同研究であり、本研究に参加して頂いた各施設から匿名化された上記項目の患者情報を集計し、調査を行います。7.個人情報の取り扱い個人情報の公開はいたしません。データの解析の際には対象者を特定できないように氏名、住所などの個人情報を全て匿名化します。この研究で得られたデータは、研究終了後 5年間(もしくは当該研究の結果の最終の公表について報告された日から3年間)保管した後に、匿名化を確認した上で廃棄します。また、ご自身の診療情報を研究で使用されることを希望されない方は、下記問い合わせ先にご連絡下さい。本研究からは除外させていただきます。8.問い合わせ先産業医科大学医学部泌尿器科〒807-8555 北九州市八幡西区医生ヶ丘 1-1電話:093-691-7446 FAX:093-603-87249.その他研究への参加に対する直接的な利益はありません。また、費用の負担や謝礼もありません。本研究は一切の利益相反はなく、産業医科大学利益相反委員会の承認を得ており、公正性を保ちます。
2025.01.22 臨床研修に関するお知らせ
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