Newsお知らせ
診療について
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MRI-TRUS fusion biopsy 導入のお知らせ
従来の前立腺生検法の約2倍のがん検出率より患者さまの体の負担は少なくより早く次の治療段階へ 北九州で導入しているのは現在当院のみです 前立腺がんの診断がさらに向上しました! この度、2023年10月に導入したバイオジェットは事前に撮影した MRIの画像と、超音波検査画像を同期させて実施する生検法であり、組織を的確に採取することができる最新鋭のシステムとなっています患部をより正確にとらえ、小さながんも見つけやすく、診断の精度が向上。全身麻酔や脊椎麻酔をしてから生検をおこなうため、 患者さまは痛みを感じることなく検査を受けられます! MRI-超音波融合画像による3D前立腺生検「BioJetTM(バイオジェット)システム」 従来型生検(系統的生検)とバイオジェットによる新しい前立腺生検法(標的生検)の違い 超音波機器だけでは、ある程度大きながんでなければ同定することはできず、多くの場合、前立腺の位置と生検針しか確認することができません。こうしたがんの疑われる部位を正確に事前予測できない為、前立腺全体にまんべんなく複数個所生検針を刺し組織を採取して診断するのが従来型の「系統的生検」です。 これに対して、今回当院で導入した「バイオジェット」による「標的生検」という手法は、事前にMRI画像を撮影することで、がんができている部位をあらかじめ確認し、前立腺に生検針を刺す際の超音波画像にソフトウェア上で事前のMRI画像(がんの疑いのある部位が特定できた画像)を重ね合わせた画像イメージを合成し、針を刺すべき場所を教えてくれるシステムです。これにより、効率よく正確に疑わしい部位から組織を採取することができます。 こうした画像融合による診断機は数種類ありますが、その中でも「バイオジェット」は唯一、2016年2月に厚生労働省に認可され先進医療として行ってきた技術が、2022年 4月に保険収載され一般の健康保険が適用されることになりました。前立腺がんをなるべく1度の生検で発見し、次の治療段階に早く進めることが高率に可能となります。 前立腺がんは進行しないと自覚症状が無いことが多く、生検で陽性と早期に診断することが重要です。血中PSA値とMRIで、がんが疑われる場合はなるべく正確な生検方法による診断を受けられることをお勧めします。※なお、すべての前立腺がん疑いの患者さんに、この検査方法が適応となるわけではありません。
2025.01.21 診療について
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産業医科大学若松病院泌尿器科「ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法」開始のお知らせ
内服治療で改善が乏しい頻尿、尿失禁(過活動膀胱や神経因性膀胱)に対して、産業医科大学若松病院泌尿器科において、「ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法」を開始しました。国内の臨床試験では、この治療法により「切迫性尿失禁に関しては完全に消失した患者さんが27%、50%消失した患者さんが60%に認められた」と報告されています。原則として初回治療は1泊2日の入院で、脊椎麻酔下に内視鏡を用いて、膀胱壁内に薬剤を注入します。重篤な副作用は極めてまれで、安全な治療法です。 頻尿や尿失禁を含め、排尿でお困りの方はお気軽にご相談ください。
2025.01.21 診療について
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「ロボット支援腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術」について
産業医科大学泌尿器科では、経尿道的膀胱腫瘍切除術では治療が不十分である筋層浸潤性膀胱がんに対して、従来行っていた開腹膀胱全摘除術と腹腔鏡下膀胱全摘除術に加え、手術支援ロボット「ダビンチ(daVinci)」の最新機種であるdaVinci Xiを用いた、「ロボット支援腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術」を2019年から標準治療として行っています。 なお、膀胱全摘除術は男性の場合、前立腺精嚢(+尿道)を合併切除、女性の場合、子宮と膣の半分(+尿道、+両側卵巣)を合併切除する術式で、臓器摘出後は、尿路変向術(回腸導管や尿管皮膚瘻といった尿路ストーマや、小腸利用代用膀胱といった新膀胱を造設)も行うため、泌尿器科領域において最も手術侵襲が高い術式のひとつです。当院では、より患者さんの負担を軽減するために、これらの尿路変向においてもロボット支援手術(完全体腔内尿路変向術)を2020年から積極的に行っています。 ロボット支援手術の概要は下記の前立腺全摘除術の「ロボット支援手術とは?」を参照ください。 ロボット支援膀胱全摘除術のメリット 鮮明な拡大視野で手術操作が可能なため、骨盤内の豊富な血流を有する臓器に対して、剥離・切除・止血操作を丁寧に行うことができます。 開腹手術の場合、1000~2000mlの出血を来すことが多く、高率に輸血を要していましたが、ロボット支援手術では術中出血量が少なく、輸血の確率が低くなります。 従来の手術に比べて、直腸などの他臓器損傷、術後感染症、腸閉塞などの合併症の可能性が低減することが期待されます。 手術後の回復が早く、早期に食事をとることができます。手術後1~3日目には、ご自身で歩行することができます。入院期間が短くなるため、早期の社会復帰が期待できます。また、産業医科大学泌尿器科病棟では、皮膚・排泄ケア認定看護師をはじめとした尿路ストーマに習熟したスタッフによる専門的なケアを行う体制を整備しており、尿路ストーマ管理自立支援に向けてのバックアップも充実しています。 腹腔鏡下手術もロボット支援腹腔鏡下手術同様に低侵襲な手術ですが、一方で難易度が高く高度な技術を要する手術でもありました。ロボット支援下手術では、より鮮明かつ拡大された3D画像による正確な位置把握が可能です。さらに、人の手指以上に器用な動きが可能なロボットアームを用いることにより、従来の腹腔鏡下手術よりも精度の高い繊細な手術が可能です。 下図に開腹手術と腹腔鏡下手術の皮膚の傷を示します。ロボット手術は腹腔鏡下手術の傷の大きさそのままに、術後の痛みも少ないです。 よくある質問 ロボット支援手術は危険ではないのですか? A1. 従来の開腹手術や腹腔鏡下手術の膀胱全摘除術より、ロボット支援手術の方がより高度で精密な手術操作が可能とされ、手術者の負担も軽減するとされています。医師をサポートするのがロボットの役割で、ロボット自身が勝手に動くわけではありません。医師がロボットを活用し、精緻な手術を行うとお考え下さい。最近では、ロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術の治療成績が多数報告されるようになりました。長期成績はまだでていませんが、開腹手術と比べ、再発率と生存期間に差はない結果が示されています。なお、開腹手術の既往がある方や、おなかの中の高度癒着が予想される方は、開腹手術を選択した方が良い場合もあります。 高額な費用が掛かりますか? A2. 膀胱がんに対して、2018年4月から健康保険が適用となりました。また、高額療養費の対象となります。 膀胱がんであればだれでもロボット手術支援を受けられますか? A3. 転移を認めない局所の筋層浸潤性膀胱がんの方が適応となります。腹部手術の既往や、がんの進行の程度によっては開腹手術や腹腔鏡手術を選択した方が良い場合もあります。また、併存疾患や全身状態に応じて、膀胱温存療法を選択する場合もあります(当院では放射線併用動注化学療法を行っています)。 さいごに 私たちは、低侵襲な治療から進行膀胱がんの高度な拡大手術まで、病める膀胱がん患者さんそれぞれに応じた最善の治療を提供いたします。
2025.01.21 診療について
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「ロボット支援腎部分切除術」について
産業医科大学泌尿器科では、小径の腎臓がんに対する手術療法として、従来行っていた開腹腎部分切除術と腹腔鏡下腎部分切除術に加え、手術支援ロボット「ダビンチ(daVinci)」の最新機種であるdaVinci Xiを用いた、「ロボット支援腎部分切除術」を2018年から標準治療として行っています。ロボット支援手術の概要は下記の前立腺全摘除術の「ロボット支援手術とは?」を参照ください。 ロボット支援腎部分切除術のメリット 鮮明な拡大視野で手術操作が可能なため、腎臓の流入血管の剥離操作を丁寧に行うことができます。 術中出血量が少なく、輸血の確率は5%未満とされています。 術後の回復が早く、手術翌日には食事をとることができます。手術後2~3日目には、ご自身で歩行することができます。術後の痛みも少ないです。 従来の手術に比べて合併症を生じる可能性が少ないことが証明されています。 下図に開腹手術と腹腔鏡下手術の皮膚の傷を示します。ロボット手術は腹腔鏡下手術の傷の大きさそのままに、より正確で安全な手術操作を行うことができます。 よくある質問 1. ロボット支援手術は危険ではないのですか?A1. 従来の開腹手術や腹腔鏡下手術の腎部分切除より、ロボット支援手術が最も優れているとされています。医師をサポートするのがロボットの役割で、ロボット自身が勝手に動くわけではありません。医師がロボットを活用し、精緻な手術を行うとお考え下さい。 2. 高額な費用が掛かりますか?A2. 腎臓がんに対して、2016年4月から健康保険が適用となりました。また、高額療養費の対象となります。 3. 腎臓がんであればだれでもロボット手術支援を受けられますか?A3. 転移を認めない小さな腎臓がんの方が適応となります。原則は大きさが4cm以下の方が適応です。 さいごに 私たちは、低侵襲な治療から進行腎細胞がんの高度な拡大手術まで、病める腎臓がんの患者さんそれぞれに応じた最善の治療を提供いたします。
2025.01.21 診療について
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「ロボット支援前立腺全摘除術」について
産業医科大学泌尿器科では、転移のない局所前立腺がんに対する手術療法として、従来行っていた開腹前立腺全摘除術と腹腔鏡下前立腺全摘除術に加え、手術支援ロボット「ダヴィンチ(daVinci)」の最新機種であるdaVinci Xiを用いた、「ロボット支援前立腺全摘除術」を2018年から標準治療として行っています。 ロボット支援手術とは? 手術支援ロボット「ダビンチ(daVinci)」は、内視鏡や鉗子と接続しそれらを動かす「ペイシェントカート(写真@)」、手術中の画像が映し出される「ビジョンカート(写真A)」、ロボットの操縦席である「サージョンコンソール(写真B)」の3つの機器によって構成されています。 ロボット支援手術では従来の腹腔鏡手術と同じように、いくつかの小さな穴からロボットに接続した内視鏡や鉗子を挿入し、それを泌尿器科医の操作して手術を行います。 ロボット支援手術の特長 身体への負担が少ない 数カ所の小さな切開部から手術を行うため、傷が小さく、出血も抑えられ、手術後の回復が早く、患者さんの負担が軽減されます。 鮮明な3D(3次元)画像 術者が手術中に見るコンソールモニターには高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像が映し出されます。このことにより、より繊細な構造を確認することが可能となります。 精密な動きを再現 医師がロボットアームに装着されている鉗子やメスを操作します。 ダビンチの鉗子は複数の関節構造を持ち、人間の手より大きな可動域を有し、さらに術者の手ぶれを補正する機能を備えています。 ロボット支援前立腺全摘除術のメリット 従来の手術(開腹前立腺全摘除術、腹腔鏡下前立腺全摘除術)と比べ、以下の点が優れていると言われています。 勃起機能の温存・回復 排尿機能のより早い回復 出血の抑制および輸血の必要性の低減 直腸を主とする他臓器損傷の低減 入院期間の短縮 よくある質問 ロボット手術は危険ではないのですか? A1. ダビンチ手術は、認定資格を取得し、トレーニングを積んだ医師によって行われます。医師をサポートするのが ロボットの役割で、ダビンチ自身が勝手に動作することはありません。 医師がロボットを活用し、より精緻に行う手術とお考えください。 また、ダビンチは今日までに世界中で約300万件(2016年1月現在)のさまざまな外科手術で使用されています。 高額な費用がかかりますか? A2. 前立腺がんにおいては、2012年4月より健康保険が適用となりました。 また高額療養費制度も適用されます。 さいごに この度のロボット支援前立腺全摘除術が加わることにより、当科では現在本邦で保険適応のある前立腺がんに対する治療のほぼ全てを行うことが出来るようになりました。 私達は、患者さんの前立腺がんの病状、年齢や合併症など身体の状況、ご希望などを鑑みて、患者さんそれぞれに応じた最善の治療を提供致します。
2025.01.21 診療について
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