Newsお知らせ
「ロボット支援腎部分切除術」について
2025.01.21
診療について
産業医科大学泌尿器科では、小径の腎臓がんに対する手術療法として、従来行っていた開腹腎部分切除術と腹腔鏡下腎部分切除術に加え、手術支援ロボット「ダビンチ(daVinci)」の最新機種であるdaVinci Xiを用いた、「ロボット支援腎部分切除術」を2018年から標準治療として行っています。
ロボット支援手術の概要は下記の前立腺全摘除術の「ロボット支援手術とは?」を参照ください。
ロボット支援腎部分切除術のメリット
- 鮮明な拡大視野で手術操作が可能なため、腎臓の流入血管の剥離操作を丁寧に行うことができます。
- 術中出血量が少なく、輸血の確率は5%未満とされています。
- 術後の回復が早く、手術翌日には食事をとることができます。手術後2~3日目には、ご自身で歩行することができます。術後の痛みも少ないです。
- 従来の手術に比べて合併症を生じる可能性が少ないことが証明されています。
- 下図に開腹手術と腹腔鏡下手術の皮膚の傷を示します。ロボット手術は腹腔鏡下手術の傷の大きさそのままに、より正確で安全な手術操作を行うことができます。

よくある質問
1. ロボット支援手術は危険ではないのですか?
A1. 従来の開腹手術や腹腔鏡下手術の腎部分切除より、ロボット支援手術が最も優れているとされています。医師をサポートするのがロボットの役割で、ロボット自身が勝手に動くわけではありません。医師がロボットを活用し、精緻な手術を行うとお考え下さい。
2. 高額な費用が掛かりますか?
A2. 腎臓がんに対して、2016年4月から健康保険が適用となりました。また、高額療養費の対象となります。
3. 腎臓がんであればだれでもロボット手術支援を受けられますか?
A3. 転移を認めない小さな腎臓がんの方が適応となります。原則は大きさが4cm以下の方が適応です。
さいごに
私たちは、低侵襲な治療から進行腎細胞がんの高度な拡大手術まで、病める腎臓がんの患者さんそれぞれに応じた最善の治療を提供いたします。