北九州からの挑戦
泌尿器疾患健康長寿社会

Challenge from Kitakyushu: Urological Diseases and Healthy Longevity Society.

UROLOGY

北九州地域唯一の
特定機能病院として
すべては病める
患者さんのために
献身的なチームワークを
大切にしています

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Medical Office

医局のご紹介

高度な医療技術と最新設備を駆使し、地域医療の中核としての役割を果たすべく努力を続けています。
また、患者さんやご家族に寄り添い、安心と信頼を届ける医療を目指して、全スタッフが連携し最善を尽くしています。

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産業医科大学所属のスタッフの専門分野や、取得資格 ・ 学会認定医などを一覧で確認することができます。

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  • 2025.10.03

    小児泌尿器も大切です

    先日の高齢化社会を反映した診療から一転、 本日は小児泌尿器の学会報告。 『 第34回日本小児泌尿器科学会総会参加記                  渡邉舟貴 2025年7月24日から計3日間開催された山梨県甲府市で開催された第34回日本小児泌尿器科学会総会に参加し発表させていただきました。演題名は「膀胱尿管逆流症に対するカラードプラ法超音波検査による尿管口jet角の検討」でした。 膀胱尿管逆流症の確定診断は排尿時膀胱尿道造影が一般的ですが、放射線被爆や必要時には鎮静を要するといった検査の侵襲性の観点から、発熱性尿路感染症を発症した患児全例に対して排尿時膀胱尿道造影を施行することに批判的な見解があります。カラードプラ法超音波検査による尿管口jet角を測定することで、不要な排尿時膀胱尿道造影を減らすことができればと考えています。 学会発表は3日目でしたので、自分の発表はまだかまだかと1日目から気もそぞろでした。発表は入念な予行で緊張しながらも問題なく終了しましたが、質疑応答で上記演題に関して多数の文献報告されているパイオニアといっても過言ではない先生から、質疑というより今後さらなる検証をすすめていく上でのアドバイスをいただきました。 自分は小児泌尿器科という分野に2-3年前から興味を持つようになり、この総会での発表にずっと憧れていました。その発表がついに実現でき、学会会場で沢山の先生方に声をかけていただき、とても幸せな時間を過ごすことができました。今後も小児泌尿器科の分野で学術発表を頑張っていこうとモチベーションが高まりました。』 渡邉先生は外来医長という大学診療のゲートキーパーとしての役割に加えて、小児泌尿器科を熱心に勉強されています。

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  • 2025.09.30

    高齢化社会に必要なこと

    泌尿器科領域においても高齢者に対する診療をフレキシブルに行っています。今回は、そんな超高齢化社会にスポットをあてた学会… 『第38回日本老年泌尿器科学会 参加報告                     杉 貴臣 この度2025年7月11・12日に東京の御茶ノ水ソラシティカンファレンスで開催されました第38回日本老年泌尿器科学会に参加しました。医師5年目(泌尿器専修医3年目)の杉貴臣です。私は一般ポスターセッションで「76歳以上の高齢男性におけるロボット支援前立腺全摘除術」を発表しました。  普段の日常診療において高齢者の患者さんと接することが多く、高齢者ではフレイルや認知機能が低下していたり、背景に併存疾患を多数抱えていたりと特有の問題点がございます。そのような高齢者の排尿管理や薬物療法への配慮を学ぶことができました。また、演者も参加者も医師のみではなく看護師や理学療法士などコメディカルの方々も多く(いつもの学会に負けず劣らずの熱量を感じることもでっきました)、高齢者を対象にした診療では、より多職種との連携が重要であることを再認識しました。  発表するにあたって指導して下さった柏木教授をはじめ、予演会でアドバイスして頂きました医局員の皆様、今回の発表の機会頂きありがとうございました。今回の学会参加を通じて、高齢者特有の病態や治療上の配慮点を再認識するとともに日常診療に必要な知識を得ることができました。今後の診療に活かしてまいります。』

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  • 2025.09.10

    腎癌研究会@トーキョー

    腎細胞癌は泌尿器科悪性腫瘍の中で前立腺癌に次いで多く、 治療法も多岐にわたります。手術においてはロボット支援腎部分切除術(RAPN)や腎摘除術(RARN)が現在主流で、薬物療法は分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬などの併用療法が数多く存在しています。 今回は6年目の坪沼裕人先生が発表してきました。学びの多い機会になったようで何よりですね! 『2025年7月5日に開催された第55回腎癌研究会に参加し、「転移性腎集合管癌に対するニボルマブ+カボサンチニブ療法」について発表いたしました。 腎集合管癌は極めて稀な腎癌亜型であり、有効な標準治療は確立されていません。従来はGC療法が選択されることが多いものの、副作用が強く、治療継続が困難な症例も少なくありません。本症例では、IO+TKI併用療法によりQOLを維持しながら治療を継続できた点を中心に報告し、新たな治療選択肢の可能性として提示いたしました。 私の発表したポスターセッションでは主に症例報告が中心で、いずれも実臨床に直結する興味深い内容ばかりでした。特に印象に残ったのは、若年発症の転移性乳頭状腎癌の報告で、会場から「FH欠損型腎癌の鑑別はどのように行われたのか」といった鋭い質問があり、診断の重要性が再認識されました。また、ニボルマブ+カボサンチニブ療法中に突然胸水貯留を来した症例報告では、シュードプログレッションかirAEかという鑑別をめぐって活発な議論が交わされ、IO治療における評価の難しさを改めて感じました。 セミナーでは、新たに承認されたHIF-2α阻害薬ベルズチファンに関する報告があり、主に3次治療以降の患者を対象としたLITESPARK-005試験での有効性が紹介されました。また、基礎研究部門のセッションでは、NF2遺伝子変異と腎癌との関連についての報告がありました。私自身、基礎的な内容の理解にはまだ課題を感じる部分もありましたが、日常診療では触れる機会の少ない最新の分子病態に関する知見を知ることができ、非常に興味深く感じました。 学会終了後には懇親会や他大学との合同の交流会も開催され、多くの先生方と親しく情報交換をさせていただきました。著名な先生方と自由に意見交換ができるこの研究会の雰囲気は非常に魅力的であり、腎癌診療の最前線に触れる貴重な機会となりました。 今回の参加を通じて、希少癌や分子病態への理解を深めるとともに、今後の治療戦略における示唆を多く得ることができました。 』   来年は7月3日4日に岩手で開催予定です。

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