北九州からの挑戦
泌尿器疾患と健康長寿社会
Challenge from Kitakyushu: Urological Diseases and Healthy Longevity Society.
北九州地域唯一の
特定機能病院として
すべては病める
患者さんのために
献身的なチームワークを
大切にしています
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働くスタッフを
エリアごとに見る
産業医科大学所属のスタッフの専門分野や、取得資格 ・ 学会認定医などを一覧で確認することができます。
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2025.08.13 臨床研究に関するお知らせ お知らせ
2020年1月から2023年12月までに、産業医科大学病院にてRa-223(ゾーフィゴ)の投薬を受けた前立腺がんの患者さんとそのご家族へのお知らせ
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2025.08.13 臨床研究に関するお知らせ お知らせ
「第8 回尿路結石症全国疫学調査:総数調査」
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2025.05.13 臨床研究に関するお知らせ お知らせ
2020 年 1 月~2024 年 12 月までに、産業医科大学病院にて病理組織学的にバリアントを含む尿路上皮癌と診断され、診断時点で 18 歳以上であった患者さんとその家 族へのお知らせ
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2025.05.02 臨床研究に関するお知らせ お知らせ
2018 年1 月から2023 年12 月までに、産業医科大学若松病院にて急性単純性腎盂腎炎と診断され抗菌薬治療を受けた患者さん及びご家族の方へのお知らせ
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2025.09.10
腎癌研究会@トーキョー
腎細胞癌は泌尿器科悪性腫瘍の中で前立腺癌に次いで多く、 治療法も多岐にわたります。手術においてはロボット支援腎部分切除術(RAPN)や腎摘除術(RARN)が現在主流で、薬物療法は分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬などの併用療法が数多く存在しています。 今回は6年目の坪沼裕人先生が発表してきました。学びの多い機会になったようで何よりですね! 『2025年7月5日に開催された第55回腎癌研究会に参加し、「転移性腎集合管癌に対するニボルマブ+カボサンチニブ療法」について発表いたしました。 腎集合管癌は極めて稀な腎癌亜型であり、有効な標準治療は確立されていません。従来はGC療法が選択されることが多いものの、副作用が強く、治療継続が困難な症例も少なくありません。本症例では、IO+TKI併用療法によりQOLを維持しながら治療を継続できた点を中心に報告し、新たな治療選択肢の可能性として提示いたしました。 私の発表したポスターセッションでは主に症例報告が中心で、いずれも実臨床に直結する興味深い内容ばかりでした。特に印象に残ったのは、若年発症の転移性乳頭状腎癌の報告で、会場から「FH欠損型腎癌の鑑別はどのように行われたのか」といった鋭い質問があり、診断の重要性が再認識されました。また、ニボルマブ+カボサンチニブ療法中に突然胸水貯留を来した症例報告では、シュードプログレッションかirAEかという鑑別をめぐって活発な議論が交わされ、IO治療における評価の難しさを改めて感じました。 セミナーでは、新たに承認されたHIF-2α阻害薬ベルズチファンに関する報告があり、主に3次治療以降の患者を対象としたLITESPARK-005試験での有効性が紹介されました。また、基礎研究部門のセッションでは、NF2遺伝子変異と腎癌との関連についての報告がありました。私自身、基礎的な内容の理解にはまだ課題を感じる部分もありましたが、日常診療では触れる機会の少ない最新の分子病態に関する知見を知ることができ、非常に興味深く感じました。 学会終了後には懇親会や他大学との合同の交流会も開催され、多くの先生方と親しく情報交換をさせていただきました。著名な先生方と自由に意見交換ができるこの研究会の雰囲気は非常に魅力的であり、腎癌診療の最前線に触れる貴重な機会となりました。 今回の参加を通じて、希少癌や分子病態への理解を深めるとともに、今後の治療戦略における示唆を多く得ることができました。 』 来年は7月3日4日に岩手で開催予定です。
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2025.09.07
うどんと勉強の両立
夏にかけての医局の皆さんの勉強・学会の記録がたまっていたので放出していきたいと思います。 みなさん、本場のさぬきうどん食したことありますか? コシがあって、美味しいですよね。 筆者も以前、香川地元の方に連れて行ってもらった『うどん』に感動したことを覚えています。 さて、話変わって手術の話…通常手術って摘出(病変をとってしまう)で終わることがほとんどです。私たち泌尿器科は尿の通り道を扱います。食べ物の通り道を扱う外科の先生方同様、再建(通り道を作り直す)手術が多いのが特徴でもあり、【摘出→再建のながれ】は魅力のひとつと言えるでしょう。 今日はそんな学会のお話…水嶋唯先生の参加記録です。 『2025年5月24日に高松市で開催されました「第22回泌尿器科再建再生研究会」に昨年に引き続き参加させていただきました。今回は「Boari flap法による尿管膀胱吻合術を施行した症例の検討」について発表しました。参加者は再建のエキスパートの先生が多く発表者も若手医師はほとんどいない状況は前回同様でしたが、今回はかなり演題が増えており、ポスター会場も新設されていました。口演セッションでは膀胱全摘術の際の尿路変向術のまとめやロボット支援前立腺全摘除術における尿禁制改善に向けての術式工夫の発表が目立っていました。ポスター発表では尿路再建の術式の症例報告が多くあり、非常に多くの学びや明日からの臨床に応用できる知見を得ることができました。学会中はあいにくの雨模様でしたが、無事に発表が終わったあとは讃岐うどんと骨付き鳥も堪能でき、とても実りのある学会を経験させていただきました。次回は2026年6月に東京科学大学主催、久しぶりに関東での開催となります。 最後になりましたが、このような参加機会を与えてくださいました医局・同門の先生方に改めて感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします』
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