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成長の道程

後期修練医の坂東太郎先生の、はじめての全国学会
リアルな感じがいいですね。
4年目になり、一学年下の後輩ができ、最近少し顔つきが変わってきましたね。
『第112回日本泌尿器科学会総会 参加報告
2025年4月17日〜19日に福岡市で開催された第112回日本泌尿器科学会総会に参加してきました。泌尿器科学会総会への参加及び発表はいずれも今回がはじめてであり、特に英語での抄録やポスター作成という形式には戸惑いもありましたが、医局員の皆様のサポートのもと進めることができました。
発表内容は転移性去勢感受性前立腺癌に対するTriplet療法についてでした。学会前には前立腺癌についてのワークショップに参加させていただき勉強の機会を得て、年明けには休暇を利用したオーストラリアでの短期語学留学も終え、気合い十分で臨みました。
私の発表自体は2日目であったことから、学会初日は場所の確認となんとなく講演を聞いてみようくらいの気軽な気持ちで会場入りしました。会場内はとても広く目的の場所に辿りつくのにまず一苦労し、講演会場はどこも満席と想像の一回りも二回りも大きな規模に圧倒されてしまいました。質疑応答も活発に行われており、学会の熱気を感じると同時に、発表への緊張が高まりました。2日目から突撃参加していれば学会の雰囲気に飲み込まれ、打ちのめされていたと思います。想定質問やその周辺知識を再度確認して発表に備えることとしました。研修医時代に北海道でお世話になった先生や後輩とも再会し、夜は一緒にもつ鍋を囲みながら旧交を温めることができ、充実した時間となりました。
緊張と前夜の胃もたれが相殺されたのか、発表は落ち着いて臨むことができました。第111回総会ではTriplet療法に関してまだ数えるほどしか演題数はなかったようですが、今回の私のセッションは全てTriplet療法に関しての演題であり、今まさにHOTな分野なのだと実感しました。Triplet療法は新しい治療法であり、臨床試験での効果や安全性は確認されていますが、実臨床ではまだ手探り状態です。特に、有害事象のコントロールについて、施設ごとに工夫がされており、他施設での取り組みを知る貴重な機会となりました。
一方で、分野の違う他セッションについては、内容についていけない場面ばかりで、自身の知識不足を痛感しました。また、残念ながらオーストラリア語学効果は乏しく、翻訳アプリを多用しておりました。臨床、研究、英語の全てにおいて更なる研鑽の必要性を再確認しました。今回の経験を糧にさらに精進していきたいと思います。
最後に、発表にあたりご指導いただきました富﨑先生、予演でご助言をいただきました医局員の皆様に感謝申し上げます。』