Newsお知らせ
すべての記事
-
-
-
2025年度新入職医師紹介①
お世話になっております。この度、2年半ぶりに産業医科大学病院で勤務する運びとなりました6年目の坪沼裕人です。 地元は栃木県宇都宮市で、産業医学大学出身です。大学時代はサッカー部に所属し、大学時代より同医局の松川卓生先生にはよく面倒をみてもらいました。 初期臨床研修は栃木県宇都宮市で行いました。3年目の9月までは大学で勤務、3年目の10月から4年目までは新小倉病院、5年目は宗像水光会病院で勤務しておりました。 新小倉病院で勤務した頃は、泌尿器科医として知識や技能が不十分な状態であり、濵砂先生と生田先生に大変ご迷惑をおかけしました。非常に丁寧にご指導いただき、大変貴重な時間を過ごすことができました。宗像水光会病院では、日々の診療業務や救急対応に至るまで、これまでと比較して負担が多くなり、最初は苦労しましたが、寺戸先生や山崎清玄先生のサポートがあり充実した日々を過ごすことができました。 大学での勤務が少なかったため、2年半の間でのスタッフの変化や新病棟への移転後ということもあり毎日困惑することが多いですが、新しいこの環境で精一杯頑張っていく所存です。 まだまだ泌尿器科医として半人前であり、ご迷惑をおかけすることが多いですが、何卒宜しくお願い致します。 プライベートでは2025年1月より犬を飼い始めました。ノーリッチテリアという犬種で群馬県の富岡市よりやってきました。とても賢い犬で、日々の癒しとなっています。
2025.07.07 ブログ
-
-
-
-
はじめての泌尿器科①
成長の道程…シリーズは4年目の後期修練医の先生方 はじめての泌尿器科シリーズは3年目(泌尿器科1年目)の先生方とします。 はやくも、その3年目の先生方の先陣をきって参加記が届きました。 どうでしょう、なかなかどうしてしっかりとした記事です! 『第31回 日本遺伝性腫瘍学会学術集会 参加記録 佐藤 博亮 このたび、2025年6月20日〜21日に北九州国際会議場で開催された第31回日本遺伝性腫瘍学会学術集会に出席し、ポスター発表の機会をいただきました。発表演題は「Lynch症候群の尿路上皮癌術後再発に対してPembrolizumabが奏効した2例」であり、泌尿器腫瘍と遺伝性腫瘍の接点を考えるうえで、非常に有意義な経験となりました。 今回の発表準備では、Lynch症候群をはじめとする遺伝性腫瘍に関する最新の知見やガイドラインの再確認に加え、MSI検査やMMR遺伝子の病的バリアント評価、免疫チェックポイント阻害薬であるPembrolizumabの適応に関する理解を深める必要がありました。今まで遺伝性腫瘍に関わる機会は全くなく、遺伝学的内容に苦手意識も感じながらのスタートでした。また、ポスター形式での発表は私にとって初めての経験であり、パワーポイントを用いた口頭発表とは異なるレイアウトや見せ方に大きな違いがあり、完成までに多くの時間と労力を要しました。限られたスペース内で、臨床経過・治療経過・考察を簡潔に伝えるためには、図表の構成、文字量の調整、視線誘導の工夫など多くの試行錯誤を重ねました。内容そのものに加えて、伝え方にも配慮が必要であることを学べた点は、今後のプレゼンテーション全般にも生かせると感じています。 学会当日は、泌尿器科領域だけでなく、HBOCやFAPなど、他科領域における遺伝性腫瘍の研究成果や実際の診療の工夫に触れることができました。ゲノム医療の普及とともに、疾患横断的な知識や、診療科を超えたアプローチが求められている現状を改めて認識しました。一方で、内容の専門性が高く、特に分子生物学的背景や遺伝子解析手法、家系図の読み解きといった分野において、自身の勉強不足を感じる場面も少なくありませんでした。そこで、今回の演題として取り上げたLynch症候群に関する発表を中心に聴講するようにしました。治療反応性の評価だけでなく、家族歴の取り方や遺伝カウンセリングとの連携の重要性など、Lynch症候群診療の実際について学ぶことができ、非常に有意義でした。 また、本学会では医師に限らず、看護師、臨床検査技師、遺伝カウンセラー、さらには患者さんやご家族自身による発表も多く行われていました。専門家としての視点に加えて、実際に病気と向き合っている方のリアルな声に触れられたのはとても有意義で、遺伝医療の本質を感じることのできた体験だったと感じています。遺伝性腫瘍診療は単なる遺伝子検査にとどまらず、患者の人生設計や家族構成にも深く関与するものであるいうことを認識しました。』
2025.07.06 ブログ
-
-
-
-
成長の道程その2
後期修練医の金子雄哉先生(現在九州労災病院出向中) はじめての全国 愛媛で開催中の第34回日本腎泌尿器疾患予防医学研究会 去年よりいい顔つきになってきました。四国初のガンダムマンホールと共に 予防医学は産業医科大学にとっても重要なテーマですよね
2025.07.04 ブログ
-
-
-
-
上級医の視点から
先日は修練医のはじめての全国学会発表報告でしたが、 指導医クラスの先生にも報告を行ってもらいました。 『第112回日本泌尿器科学会総会 学会参加報告 永田 祐二郎 2025年4月17~19日博多で開催された第112回日本泌尿器科学会総会に参加し発表させていただきました。私は「Immunohistochemical Expression of p53 and FGFR3 is a Potential Biomarker for Predicting Response to Enfortumab Vedotin in Metastatic Urothelial Carcinoma」という演題でした。 尿路上皮癌(UC)においてEnfortumab Vedotin(EV)はkey drugとなっています。しかし、UCはゲノム的にも分子的にも不均一な腫瘍で、この不均一性とEVの効果との関係はほとんどわかっていません。今回、UCの代表的な変異遺伝子であるTP53とFGFR3がそれぞれコードしているp53とFGFR3蛋白発現と、EVの有効性との関連を検討しました。予想通り、一定の意義は見出せましたが、今後はそのメカニズムに迫る基礎研究を行い、臨床におけるUC治療戦略への介入ができればと考えています。 発表が初日午前でしたので、その後はリラックスして学会を楽しみました。特に、留学中の上司である米国Rochester大学・宮本浩先生のInvited Lectureは、5年ぶりの再会ということもあって、本当に楽しみにしていました。宮本先生の洞察力と聡明さはますます磨きがかかっており、美しいご講演内容でした。その後、日米の師と写真撮影でき、とても幸せな時間を過ごせました(写真左:宮本教授、中:藤本名誉教授)。他にも、ロボット支援根治的前立腺全摘除術のエキスパートであるVipul Patel先生のご講演を拝聴できたこと、国内のトップランナーの先生方と知り合い情報交換できたことは大変刺激になりました。 今後も面白そうな学会に参加していこうと思います。』
2025.06.09 ブログ
-
-
-
-
成長の道程
後期修練医の坂東太郎先生の、はじめての全国学会 リアルな感じがいいですね。 4年目になり、一学年下の後輩ができ、最近少し顔つきが変わってきましたね。 『第112回日本泌尿器科学会総会 参加報告 2025年4月17日〜19日に福岡市で開催された第112回日本泌尿器科学会総会に参加してきました。泌尿器科学会総会への参加及び発表はいずれも今回がはじめてであり、特に英語での抄録やポスター作成という形式には戸惑いもありましたが、医局員の皆様のサポートのもと進めることができました。 発表内容は転移性去勢感受性前立腺癌に対するTriplet療法についてでした。学会前には前立腺癌についてのワークショップに参加させていただき勉強の機会を得て、年明けには休暇を利用したオーストラリアでの短期語学留学も終え、気合い十分で臨みました。 私の発表自体は2日目であったことから、学会初日は場所の確認となんとなく講演を聞いてみようくらいの気軽な気持ちで会場入りしました。会場内はとても広く目的の場所に辿りつくのにまず一苦労し、講演会場はどこも満席と想像の一回りも二回りも大きな規模に圧倒されてしまいました。質疑応答も活発に行われており、学会の熱気を感じると同時に、発表への緊張が高まりました。2日目から突撃参加していれば学会の雰囲気に飲み込まれ、打ちのめされていたと思います。想定質問やその周辺知識を再度確認して発表に備えることとしました。研修医時代に北海道でお世話になった先生や後輩とも再会し、夜は一緒にもつ鍋を囲みながら旧交を温めることができ、充実した時間となりました。 緊張と前夜の胃もたれが相殺されたのか、発表は落ち着いて臨むことができました。第111回総会ではTriplet療法に関してまだ数えるほどしか演題数はなかったようですが、今回の私のセッションは全てTriplet療法に関しての演題であり、今まさにHOTな分野なのだと実感しました。Triplet療法は新しい治療法であり、臨床試験での効果や安全性は確認されていますが、実臨床ではまだ手探り状態です。特に、有害事象のコントロールについて、施設ごとに工夫がされており、他施設での取り組みを知る貴重な機会となりました。 一方で、分野の違う他セッションについては、内容についていけない場面ばかりで、自身の知識不足を痛感しました。また、残念ながらオーストラリア語学効果は乏しく、翻訳アプリを多用しておりました。臨床、研究、英語の全てにおいて更なる研鑽の必要性を再確認しました。今回の経験を糧にさらに精進していきたいと思います。 最後に、発表にあたりご指導いただきました富﨑先生、予演でご助言をいただきました医局員の皆様に感謝申し上げます。』
2025.06.03 ブログ
-