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2025年はじめての泌尿器科②
だいぶ時系列遅れております。忙しい時間の合間になんとか…ご容赦ください。新入局の先生方のデビューシリーズ。
7月に行われた福岡地方会にて大学からは後期修練医の二人の先生が登壇されました。
緊張感のある顔つきがいいですし、はじめて学会発表に臨む様子が赤裸々に綴られており、今後同じような経験をする未来の泌尿器科の先生が見てくれたら幸いです。
本日は辻村俊輝先生の参加記です。

第316回福岡地方会 参加報告 辻村 俊輝
『この度、2025年7月26日にみらいホールで開催された第316回福岡地方会に参加しましたので報告させていただきます。私は、「Eosinophilic Vacuolated Tumor(以下EVT)と診断された腎腫瘍」という題目で発表させていただきました。
EVTは2019年に初めて報告され、世界では合計10件の論文から47例のみの報告である極めて稀な腎腫瘍です。当院で経験した症例をもとに、病理組織所見・診断・臨床的特徴について考察し、報告しました。スライドを作成する際には、EVTに関連する全ての論文を事細かに勉強して、知識を深めるように試みました。1つのスライドで情報を簡潔にまとめ、図表を駆使してわかりやすく、見やすいスライドになるように心掛けました。準備期間には、医局にて予行演習を複数回行っていただき、スライドの流れ・構成についてご指導いただきました。多くの先生方に感謝申し上げます。
学会での発表は初めての体験で、とても緊張していました。13時からの開演でしたが、12時から会場入りをしました。その甲斐があり、程よい緊張感で発表を行うことができました。発表中はなるべく顔を下に向かないこと、笑顔で発表することを心掛けました。発表後は他の演者による口演を聞き、泌尿器科疾患について多くのことを学ぶことができました。中でも、腎癌、尿路上皮癌に対する免疫チェックポイント阻害薬を含む新規薬物療法についての報告は今後の診療に直結する内容であり、学びを深めることができました。
今回学会発表を通じて、様々な学びの機会を得られたことに感謝申し上げます。この学びを日々の診療に活かしていきたいと思っております。』
